歯並びについては遺伝的要素と環境的要素が関係しています。
歯や顎の大きさなどは遺伝的な要素が強いと考えられています。
しかし、舌運動の異常(乳児型嚥下の残存など)や鼻呼吸ができず口呼吸であったり、指しゃぶり期間が長かったりと環境的な問題によっても歯並びには影響がでてきます。
遺伝的要素の問題と環境的要素の問題で治療のアプローチが異なってきます。
遺伝的要素の場合は成長の促進・抑制を行うことので、あごのバランスを整えることを目的とし、環境的要素の場合は歯並びに悪影響を与える要素を早期から除去することが大切です。
小児における矯正治療の介入が、歯並びだけではなくお口の正常な機能を獲得するために重要な役割を担っていきます。