成人矯正治療
主訴
出っ歯と八重歯を気にしている
Before

After

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After

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After

問題点
左下Eが残存し、左下5番が先天性欠損

今回は、先天性欠損歯(生まれつき永久歯がない)の症例です。先天性欠損がある歯列は噛み合わせが安定しにくいため、成人矯正にてしっかりとした噛み合わせを作り、長期的に安定させることが大切だと当院では考えています。今回は患者さんの希望もあり、乳歯を残した治療計画としましたので、乳歯の歯根吸収などに注意を払いながら治療を進めていきました。
また、この症例は歯の移動を考慮し、アンカースクリューを使用しています。歯科矯正用アンカースクリューには、臼歯の不要な動きを抑えるだけでなく、困難な移動方向や移動量にも対応できるメリットがあります。しかし、スクリューが脱落するリスクや歯根を傷つけるリスク等もあるため、当院では症例を見極めてスクリューの使用を検討しています。
矯正治療後は、きれいな歯並びを長期的に保つために保定装置(リテーナー)の使用が重要です。
診断名
- 先天性欠損歯を伴う上顎前突
治療計画
- マルチブラケット装置を使用
- アンカースクリューを使用
- 上顎両側4番抜歯
治療経過
Treatment①

Treatment②

治療費用
治療費 | 830,000円 |
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処置料 | 5,500円/月 |
抜歯の有無
上顎両側4番抜歯
治療に伴うリスク・副作用
- 歯が動く痛みや矯正器具が当たることによる痛み
- 歯の神経が死んでしまうことがある(歯髄壊死)
- 歯の根が短くなることがある(歯根吸収)
- 歯茎が下がってしまうことがある(歯肉退縮)
- リテーナーを正しく使用しないと歯並びの後戻りが生じてしまうことがある(後戻り)
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性がある その場合、再治療等が必要になることがある